京都市伏見区 くいな橋の外科・内科・肛門科・皮膚科

岩田クリニック

〒612-8411
京都府京都市伏見区竹田久保町19-1 サンウィステリア1F

075-646-2880

メインメニューを開く
  • HOME
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠時に呼吸停止または低呼吸(浅く・弱く)なり、さまざまな日常生活に障害を引き起こす疾患です。肥満や喉・顎の骨格的な形状などが関与して、喉の上気道(空気の通り道)が塞がってしまうことが、その主な原因です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因

SASの発症に最も深く関わっているのが肥満です。その他、SASは男性に多く、加齢によって発症リスクが高くなることがわかっています。病気のメカニズムから、あごが小さい人にも起こりやすい病気です。
この陰圧によって空気が鼻の穴からのどを通り、気管から肺に流れ込みます。しかし、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の患者さんは胸腔のなかが陰圧になることで、のどのやわらかい組織や、舌が内側にひきこまれ、気道が狭くなってしまいます。
狭くなった気道を空気が通るときにまわりの組織が振動していびきが起こります。気道が完全に塞がってしまうと無呼吸になります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)はどんな症状?

いびきや昼間の眠気や倦怠感、熟睡感がない、朝起きたときに頭痛がするなど、さまざまな症状を伴います。当てはまるものがある場合は、注意が必要です。
次のような症状をお持ちの方は、かかりつけの病院や先生に相談してみましょう。

睡眠中

  • 激しいいびきをかく
  • 呼吸が止まる
  • 何度も目が覚める

起床時

  • 熟睡感がない
  • 口が渇いている
  • 頭がスッキリしない

昼間

  • 運転中に眠くなる
  • 会話していても眠くなる
  • 集中力が続かない
  • 太っていてあごや首に脂肪がついている
  • アデノイドなどの病気により、扁桃が肥大している
  • 花粉症やアレルギー性炎などの病気により、身が詰まりやすい
  • あごが小さい
  • 日常的にアルコールを摂取して、そのまま寝ることがある

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査と診断

睡眠時無呼吸症候群の診断は、まず問診で自覚症状や日頃の睡眠状況を伺うことから始まります。
問診では、睡眠中のことや日中の自覚症状、病気歴、生活習慣などについて伺います。
問診でSASが疑われる場合は、睡眠時無呼吸検査装置(検査キット)による検査が行われます。

睡眠時無呼吸症候群の簡易検査

睡眠時無呼吸症候群の診断、および症状の程度を測定するための検査です。
睡眠中の呼吸状態の評価を行います。
口と鼻に呼吸センサーを、指に血中酸素濃度を調べるセンサーをそれぞれ取り付けて一晩ご就寝いただき、時間当たりに10秒以上の無呼吸が何回生じるか、また同時に血中酸素濃度の低下が起こっているかどうかを調べます。

睡眠時無呼吸症候群の治療法

治療法はタイプや重症度、原因に応じ最適な治療方法が選択されます。
代表的な治療として対症療法の「CPAP治療」「マウスピース」、根治療法の「外科的手術」があります。

CPAP療法

CPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure=経鼻的持続陽圧呼吸療法、通称:シーパップ)とは、鼻に装着したマスクから加圧した空気を送り込むことによって、気道を常に陽圧に保つことにより気道の閉塞を防ぐ治療法です。
効果が高いうえ副作用も少ないので、ほとんどの患者様はこの治療を行ったその日からいびきをかかなくなり、朝もすっきりと日覚め、昼間の眠気も軽くなります。睡眠時無呼吸症候群の最も重要な治療法として、欧米や日本で広く普及しています。
高血圧などの合併症の予防・改善効果が立証されているため、1998年より、中等症以上の患者さんについては保険適用が認められています。

※健康保険でCPAP治療を行うには、毎月1回の外来受診が必要です。

どうしてCPAPで無呼吸が改善するの?

睡眠時無呼吸症候群の95%を占めると言われている「閉塞型睡眠時無呼吸」は、舌の落ち込みや、のどや首回りの脂肪により空気の通り道である「気道」が塞がれることによって呼吸が弱くなったり、停止する病気です。
CPAPは、マスクから空気を送り込むことによって、塞がっている気道を広げ呼吸が出来るように改善をします。

睡眠時無呼吸症候群の合併症

睡眠時無呼吸症候群の人は、糖尿病や高血圧、虚血性心疾患、脳血管疾患などの合併症のリスクが増加すると言われています。
また、SASを治療しなければ将来的な生存率の悪化につながるという結果も出ています。

中等度〜重度のSASを無治療のまま放置してしまうと、日中の眠気を引き起こすだけではなく生存率にも影響してしまう恐れがあるのです。

SASは睡眠時に症状が現れるため、自覚症状がない場合が多いですが、健康な生活を続けるためにも適切な治療が必要です。

He J. Kryger MH. et al. Mortality and apnea Index in obstructive sleep apnea. Experlence In 385 male patlents. Chest 1988:94:9-14 参照

おすすめサイト

漫画で知ろう!睡眠時無呼吸症候群
読んで納得!睡眠といびきのコラム
睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方へ SASnet